インナーウェア業界で唯一の方式を採用。細部にまでこだわって縫製されることで生まれるAROMATIQUE珠玉の製品

素材は糸から、縫製は一縫いからこだわるAROMATIQUEのインナーウェア。運営メーカーのTAKAGIは長崎とベトナム、中国に自社工場を持ち、ディテールにまで手を抜かない製品を日々送り出しています。今回は大村湾を望む長崎市工場で、どのようにこだわってAROMATIQUEのインナーウェアが作られているか、ご紹介します。

■チームワークで高品質なAROMATIQUEのインナーウェアを縫製

スタッフが巧みにミシンを扱い、次々に衣類が生まれてくる縫製工場。縫製工場に欠かせない縫製の体制には、座りミシン方式と立ちミシン方式の2つのシステムがあるのをご存知ですか?

座りミシン方式は工程ごとの分業制。襟を付けるスタッフはひたすら襟を付け、脇を縫うスタッフは脇を縫い続けるといった具合で一つ一つが独立しています。


〈TAKAGIの長崎工場で作業する縫製士〉

立ちミシン方式は、1人で複数のミシンを使い分けながらいくつかの工程を担当し、用意されたパーツを衣類に組み立てていく感じで縫製していきます。

AROMATIQUEではインナーウェア業界で唯一立ちミシン方式を導入し、3~4人が1つのチームとなって1つの商品を作り上げています。

■できるだけ無駄を省き、環境に優しいのも立ちミシン方式の魅力

AROMATIQUEが立ちミシン方式を採用しているのには理由があります。

座りミシン方式は、一人の縫製士が同じ工程ばかりを担当するため、縫製士の技術が早く向上し、短時間で製品が完成します。そのためコストを抑えることができ、大量生産向き。


〈コットンリバーレースのキャミソールの縫製中〉

一方で立ちミシン方式は、分業ではなく、縫製から仕上がりまで同じ縫製士が担当するため、必然的に責任感を持ちながらの製造になります。縫製士が細部にまで目を光らせているので製品に妥協が生まれず、1枚1枚確かな品質を担保しなければいけないAROMATIQUEのような繊細なインナーウェアには、立ちミシン方式の方が合っています。縫製士が細心の注意を払いながら製造しているから、不良品が出にくいシステムでもあるのです。

〈縫製途中のキャミソール〉

立ちミシン方式の根本的な発想は「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」。生産を効率化させ、できるだけ素材を無駄にしないことを基本としているので、衣類業界で問題視されている廃棄問題や製造過程での環境汚染問題にも配慮できます。またTAKAGIは自社工場のため、より無駄を出さずに製品を作っていく体制が整っています。

■1枚の製品クオリティを上げるために、立ちミシン方式以外にこだわっていること

製品を作る際は「縫製仕様書」が欠かせません。これは縫製に対する細かな指示を記載した手引で、その内容に従って作業を進めます。この縫製仕様書が製品の仕上がりを左右するため、何度も打ち合わせを重ねた上で作成するほどこだわっています。通常仕様書は1枚ですが、AROMATIQUEは縫製箇所が多く、求められる技術も高いため、製品の規格書と呼ばれる製品の特徴や糸・縫う箇所の細かい指示などを記載した資料も用意。多方面からの詳細な指示を行うことで製品のクオリティを高めています。

ブラジャーとなるとさらに難易度が上がるため、これらに加えてより細かな指示書も準備します。大量生産では、細部にここまでこだわることはできません。


〈縫い終わったキャミソールに不備がないか、確認します〉

開発に費やす時間が長く、一般的なインナーウェアを製造する労力の倍以上をかけているAROMATIQUEの製品。それもお客様に長く愛用してもらうための思いからです。

Writing : tica tsushima

 


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