世界最大級のインナーウェアの展示会『パリ国際ランジェリー展』。2024年1月、AROMATIQUEが、ついに初出展を果たしました。世界的なインナーウェアのトレンドを占ううえでも重要な位置にある展示会でAROMATIQUEはどのような評価を得たのか。同展で発表されたトピックなども交えながらプロデューサーのMaiが当日の様子を振り返ります。
■真摯なものづくりが欧州の人達から高い評価を得た『パリ国際ランジェリー展』
『パリ国際ランジェリー展』に出展したAROMATIQUEのブース
ようやく明けたコロナ禍。以前から世界進出を視野に入れていたものの、コロナ禍によりその計画は中断してことでMaiは焦れていました。世界も停滞から抜け出した2024年、AROMATIQUEとしても誕生10周年を迎える年に、ようやく次なるステップに進み始めます。
それが海外展開の第一歩である、2024年1月に開催された『パリ国際ランジェリー展』への出展。『パリ国際ランジェリー展』はランジェリーやインナーウェアのみならず、水着、ラウンジウエアなどを扱う約260ブランドが世界中から集結した世界最大のランジェリーの展示会。インナーウェアの次なる潮流を知ることができる場として、世界中の関係者から注目されています。
同展はいくつかのエリアに分かれており、その中で最も注目されているエリアが『エクスポーズド』。厳正な審査を経たアップカミングなブランドが集積され、新しくおもしろい商品と出会いたいリテイラーや新しい情報を得たいジャーナリストなど、来場者が必ず立ち寄るエリアとされています。
『パリ国際ランジェリー展』の『エクスポーズド』エリアの様子
AROMATIQUEは見事この一角に出展が叶い、自信作を並べることに。中心に据えたのがニットのシルク製品。
「イタリアから直輸入したシルク100%生糸を、国内の低速丸編み機でゆったりと編み立てるシルク製品は美しい光沢を持ち、優しく肌に沿う着用感があると近年高い評価を得ています」(Mai)
『パリ国際ランジェリー展』で展示したニットのシルク製品
シルクのインナーウェアの生地といえば、シルクサテンがもっぱらのところ、シルク100%のニットはかなり希少性が高いからでしょう。特にヨーロッパからの来場者から、Maiが驚くほど絶賛されました。
「製品のクオリティはもちろん、ヨーロッパは環境に対する意識が高いので、大量生産よりもこだわって作っているブランドを評価する傾向にあります。AROMATIQUE自慢の高い技術力が必要なシルクのリブ製品にはAmazing!、Fantastic!、Beautiful!とかなりの称賛をいただけましたね」(Mai)
■米国ランジェリーブランド『ノブレス・オブリージュ』とのコラボを発表!
『パリ国際ランジェリー展』で初お披露目となった『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』のアイテム
さらにデザイナー、イゴール・パチェムスキーさんが手掛ける英国ランジェリーブランド『ノブレス・オブリージュ』とのコラボレーションアイテムも初お披露目。
「イゴールさんも丁寧なものづくりをしていて、特にAROMATIQUEのシルク生地に惚れ込んでくださり、シルクアイテムだけでコラボレーションしようと『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』というコラボ企画がスタートしました。イゴールさんは自身のブランドをアメリカで展開し、ヨーロッパではランジェリーブランドのコンサルティングをされています。グローバルな経験値がある彼のアイデアとAROMATIQUEの素材を生かしたデザインやカッティングを掛け合わせ、マーケットが驚くアイテムを作りたい、と考えました」(Mai)
ローズをイメージしたレースを採用したエレガントラインのアイテム
Maiが意気込むコラボのシリーズは2つ。『ノブレス・オブリージュ』のアイコンであるローズのイメージに合うレースを選んでデザインしたエレガントライン、AROMATIQUE自慢のシルク生地を堪能でき、その質の高さを表現するに最適なミニマルなシンプルラインに分かれ、全10型をラインナップしています。
■ランジェリーショーにもコラボアイテムが抜擢!
出展ブランドから選ばれたアイテムをモデルが着用してランウェイを闊歩するランジェリーショーも『パリ国際ランジェリー展』の目玉。多くは1ブランドにつき1アイテムであるにも関わらず、『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』は2品番も選んでもらえ、主催者からも高い評価を得られました。これもMaiの自信に。
ランジェリーショーに登場した『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』のアイテム
コラボブランド『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』は、2024年秋と2025年春に順次にリリース予定。『パリ国際ランジェリー展』で高い評価を得た『ノブレス・オブリージュ×アロマティック』の高いデザイン性や質を持つアイテムの販売をぜひ楽しみにしていてください。
■誠実なモノづくりの姿勢が評価された海外進出の第一歩は順調なスタートに
アイテムだけでなく、イメージビジュアルも評価された『パリ国際ランジェリー展』
有意義な出展となった『パリ国際ランジェリー展』をMaiはこう振り返ります。
「改めて海外の方々からの、日本のモノづくりへのリスペクトを感じました。その後押しもあってAROMATIQUEのシルクへも高い評価を得ることができました。実際熱心なバイヤーが何人もいらっしゃいましたし、成約に至ったリテイラーもいます。世界でも通用するブランドだと自信になり、海外展開への弾みになったので、これからも守りに入らず、質の高い製品を手掛けていきたいですね」(Mai)
Writing : tica tsushima
Direction:haruka (2+0 room)